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ローマの旅 2020/02 その一

 2月9午後2時に成田からローマに向けて旅立つ。

 ANAとアリタリアの共同運航便なのだが、実質的にはアリタリアが主体のようだ。機体がちょっと古く、読書灯が右側に偏って照射されるので、思い通りの格好で読書ができない。運賃の高さのわりに快適でなかった、というのが率直な印象。

 これまでヨーロッパに行くときは、飛行機代をケチって乗り換えを要する便を使ってきたが、今回は直通便。乗り換えの手間が省ける分、快適になるだろうと期待していたが、ある意味、13時間近くを同じ席で過ごすのはかなりしんどいことが分かった。ローマ到着が夜の7時だから、機内では寝ない方がよいと思ったし、また、こういう所でぐっすり寝れる性分でもないので、遅々として進まない航路状況を恨めしく何度見返したことか。


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 毎度感じることながら、ロシアの領土は広大だ、広大すぎる。私はモンゴルを過ぎたあたりから、すっかりウンザリしてしまった。

 しかし、ノリリスクあたりを通過する頃、窓から見える景色がとても素敵だった。地平線が真っ赤に染ままる中、眼下の極地近くの村々から、か細い光が灯るのを見て、初めて海外旅行をした時のことを思い出した。もう30年前になるが、パリに行くのにオランダのKLMを使ったのだが、やはり、極地近くにか細い光を発する村々があちこちに見える。単純に奇麗だなと思う以上に、厳しい環境の中で、点在する小さな共同体で生きていく人々の姿を思わず想像してしまう。でも、これが、人間がこの地上で生きていく原形なんだよな、などと考えていると、眼下を眺めるのをやめられなくなった。そんな体験が不意によみがえってきたのであった。


 ともかく、想像以上に疲れるフライトだった。テルミニ駅について、寝酒用のウィスキーと炭酸水を仕込んでホテルに到着したのは夜の8時を過ぎていた。日本時間だと4時か、すぐ寝入ったのは言うまでもなかった。






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