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防腐処理された遺体の歴史を写真で [海外メディア記事]

 死去したベネズエラのチャベス大統領の葬儀が8日行われるのに先立って、マドゥロ暫定大統領が7日、チャベスの遺体を防腐処理し「ホー・チ・ミン、レーニン、毛沢東と同じように」期限を定めず公開すると表明した。

 このニュースにさっそく飛びついて、フランス『ヌーベル・オプセルバトゥール』誌が「防腐処理された遺体の歴史を写真で」というスライド・ショーをアップしていたので紹介する。

 「エンバーミング」と聞くと何やら現代的に聞こえるが、何のことはない、「ミイラ作り」の現代版だということがよく判る。 
 



EN IMAGES. Les embaumés de l'Histoire

Publié le 08-03-2013 à 15h33

http://tempsreel.nouvelobs.com/galeries-photos/mort-de-chavez/20130308.OBS1271/en-images-les-embaumes-de-l-histoire.html







 防腐処理された遺体の歴史を写真で


 ウゴ・チャベスの遺体は防腐処理されるだろう、という発表が3月8日にあった。ベネズエラ大統領の遺体と同様に、他の歴史に名を残した人物の遺体も後世のために保存されている。最も有名なのは、赤の広場の霊廟に安置されているレーニンの遺体である。

Lenine.jpg



 バチカンでは1963年に死亡したヨハネ23世が良好な保存状態で眠っている。厳密に言うと、彼の遺体は防腐処理されたわけではなく、2001年にサン・ピエトロ大聖堂に移送されるために発掘されたとき三重の棺の中でほぼ元の姿のままで発見されたのである。その時以来、顔を蝋のマスクで覆われながら、遺体はクリスタルガラスのボックスに収められた形で公開されている。実は1世紀前まで教皇は防腐処理されていた。この慣行の廃止を決めたのはピオ10世だった。

jean23.jpg


 防腐処理された遺体の歴史の中でも最近に属するのが、1976年に亡くなった中国共産党創始者の毛沢東。彼の遺体は北京の天安門広場にある霊廟で公開されている。

Mao Zedong.jpg



 ハノイにあるのはヴェトナムの元国家主席のホー・チ・ミン。彼は1969年に亡くなりその遺体は保存された。

Hô Chi Minh.jpg



 生きていれば700歳であっただろう、保存状態がとても良いこの遺体は、2011年に考古学者によって中国で発見された明代の女性のもの。木製の棺に安置されたこの遺体は、謎めいた褐色の液体に漬されていた。

dynastie Ming.jpg




 古代エジプト人は防腐処理の技術に関してはいまだにプロ級だ。このミイラは、紀元前1500年ごろ統治したハトシェプスト女王のものと見られている。2007年6月にカイロ博物館で展示された。

Hatchepsout.jpg



 フィリピンの独裁者のファーディナンド・マルコスは、1989年亡命先のハワイで亡くなったが、彼もまた防腐処理された。写真では、彼の妻のイメルダがガラスの棺にキスをしている。彼の遺体は、2005年、フィリピンの北部のバタクで公開された。

Ferdinand Marcos.jpg



 特殊な物質を注入してマルコスの遺体は保存されたが、それは、フィリピン人のフランク・マラベドの仕事のおかげだった。「私は死んでいる人でも美しくします」と、フィリピンでは有名なこのエンバーミングの技師は説明する。彼はすでに、ウゴ・チャベスの防腐処理をするための仕事の話をベネズエラ政府に持ちかけていた。

Franck Malabed.jpg





」(おわり)


















コメント(1) 

コメント 1

とまお

なんか近代のミイラは共産主義の押し付けがましさがミイラとなってるような感じするね。日本人の滅びの美学や仏教の輪廻思想や八百万の神様を敬う感覚からは肌が合わないように思います恐ろしいし不自然さが不気味。未練とエゴイストが形になって後世まで脅しているような不気味さを感じる。普通の日本人には受け入れがたいが、学会のダイサクとかなら学会員の信者がミイラにして拝みそうだ。
by とまお (2015-06-13 08:00) 

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