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浅草寺の龍(2)

  浅草寺の山号は「金龍山」。金の龍の名をいただく山号がなぜ付けられたのかよく判らないが、金の龍は浅草寺の象徴である。本堂の天井などに描かれている。

 本堂手前の水汲み場の天井に描かれた龍。

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 本堂天井に描かれた龍。
 
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 もうじき3月18日になると金龍の舞(きんりゅうのまい)が披露される示現会がある。浅草寺の山号「金龍山」から名をとったこの舞は、『浅草寺縁起』に、観音示現の時「寺辺に天空から金龍が舞い降り、一夜にして千株の松林ができた」とあることから、昭和33年(1958)、本堂再建を記念して創始奉納されたとのことなので、ずいぶん新しい。まあ、観光用のパレードのようなものである。

 しかし、観光客向けの説明はともかく、なぜ金の龍が舞い降りたことになったのか? そもそも、龍とは何なのか?  こういう素朴な疑問にどれくらいの人がきちんと答えられるだろうか?  そもそも、きちんと答えられる人がいるのだろうか?  

 私は、宗教の歴史に多少の関心があって、したがってこれは多少の自信をもって言えることだが、龍の元来の姿は「蛇(serpent)」である。蛇は、古代ギリシアやメソポタミアの宗教的儀礼において多様かつ深い意味をもっていた。実は、創世記でイヴを誘惑した蛇もそうした宗教的意味合いとまったく無関係ではないと思う。世界には、それほど数が多いわけではないが、蛇の宗教的意義を研究している専門家が存在する。蛇をテーマにした書物も数多くある。それほど、龍や蛇は奥深いのだが、その一端をいつかこの場で紹介してみたいと思っている。今は写真だけで済ませることにしたい。

 あ、ミケランジェロが描いた失楽園の絵をおまけに。蛇の描き方がすごいというか何というか・・・

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