日本でもキトラ古墳が話題になっていますが、スペインのアルタミラ壁画も近いうちに公開されるのだとか。久しぶりに見ましたが、やはり圧倒的な質感・色彩。思わず見入ってしまいます。しかしそれにしても、先史時代からスペインのカラーは赤だったのか?

 ドイツ『シュピーゲル』誌の記事より。


http://www.spiegel.de/reise/aktuell/0,1518,699658,00.html



「 アルタミラの石器時代の壁画は世界的にもっとも意義ある壁画の一つに数えられているが---もうじき観光客が再びこの名高い洞窟へ立ち入ることが許されることになりそうだ。8年間も立ち入りが禁止されていたのは、訪問者の吐く息がこの芸術作品に害となるからなのである。



 マドリード---スペインの名高いアルタミラ洞窟が、もうじき8年ぶりに観光客に開放されることなりそうだ。ユネスコの世界文化遺産を運営する財団が全会一致でそのような決定を下した、とスペイン文化省が公表した。年末まで一般公開するための条件を明らかにするために、作業チームが金曜日(=6月11日)に会合を開く予定。


 サンタンデルに近いサンティリャーナ・デル・マル近郊の270メートルに及ぶ洞窟は1868年に発見され、約1万4000年前に描かれた先史時代の洞窟壁画の意義深い実例を示している。野牛、鹿、野豚、馬がとりわけ目をひく。


 壁画を破壊する微生物が発見された後、洞窟は2002年に改めて閉鎖された。それまでにも1977年に閉鎖され、1982年に限られた数の訪問者のために公開されたことがある。保存を確かなものにするために、洞窟の構造と壁画のレプリカがアルタミラ博物館に展示されている。


1.アルタミラ洞窟の野牛の描画。これらの芸術作品は石器時代の最も意義ある壁画の一つに数えられている。




2.博物館におけるアルタミラの壁画の再現。オリジナルの作品を訪問者がもたらす害から守るために・・・




3.・・・オリジナルに忠実に芸術作品のレプリカが作られた。



4.カンタブリア州の緑の丘:そこに博物館が作られた。そこでは・・・




5.・・・壁画の再現に取り組む技師たちは石器時代の人間と同じ技術を用いた。




6.強烈な色彩:洞窟のオリジナルの壁画は約1万4000年前に描かれた。



」