「ウォール街を占拠せよ」・・・強制排除後に出された声明 [海外メディア記事]
15日未明に「ウォール街を占拠せよ」の参加者がテント村にしていたズコッティ・パークでニューヨーク市による強制排除の動きがあった。実は、ニューヨークのみならず、全米各地やカナダやスイスでも同様の排除の動きがあったようだ。
拠点を次々と失ってしまったわけだが、この運動は形を変えてこれからも続いていくだろう。その決意声明が「ウォール街を占拠せよ」のHPの冒頭に掲げられた(http://occupywallst.org/ )。
強制排除の模様を伝えるイギリス『ガーディアン』紙のスライドショー(http://www.guardian.co.uk/world/gallery/2011/nov/15/global-occupy-movement-evictions-in-pictures#/?picture=381856822&index=0 )とともに紹介しよう。
「
1.「デンヴァーを占拠せよ」のキャンプ会場から立ち去るように抗議活動家を強制する警察。
2.ニューヨーク市のズコッティ・パークを立ち去るよう命じた後で、警官が抗議活動家を取り押さえる。
3.オークランドでテントを警官が取りこわしているときに、手錠をかけられる抗議活動家。
4.「オークランドを占拠せよ」のキャンプ会場を警察が取りこわした後でフランク・オガワ・プラザを歩き回る労働者。
5.強制排除後の人気のないオークランドのキャンプ会場。
6.「オークランドを占拠せよ」のキャンプ会場の強制排除通告を当てこするプラカードを手にもつデモ参加者(テントは排除できても私たちの「メッセージを追い払うことはできない」)。
7.警察が「オークランドを占拠せよ」キャンプ会場を片づけるときに逮捕された男性。
8.スイス・チューリッヒの「パラーデ広場を占拠せよ」のキャンパーたちが集まっていたリンデンホーフ広場を片づける警察。
9.チューリッヒの「パラーデ広場を占拠せよ」のメンバーを取り囲む機動隊。
10.警察が「ウォール街を占拠せよ」の抗議活動家を一掃した後で、ズコッティ・パークの外に立つ元フィラデルフィア警察署長だったレイ・ルイス(「ニューヨーク市警よ ウォール街の手先になるんじゃない」)。
11.「トロントを占拠せよ」の運動が拠点とするセント・ジェームズ公園でテントをたたむエディー・ストレイチャン。
12.ニューヨークのホアン・パブロ・デュアルト広場に隣接する私有地の公園を警察が片づけているときに逮捕される男性。
」(『ガーディアン』紙のスライドショー終わり)
運動体「ウォール街を占拠せよ」が強制排除後にHPにアップした声明
「
「ウォール街を占拠せよ」と「われわれは99パーセントだ」の運動は屈することなく続けられる。
「彼らは私たちに彼らの力(権力)を示した。そして今度は私たちが彼らに私たちの力を示す番だ」
私たちがここにいるのは、より良い世界が可能であると私たちは信じているからだ。不当に扱われても私たちは喜んで堪えることにしよう。もしそうすることで、99パーセントの人々を隷属状態からふたたび解放することができ、私たちの民主主義を、ウォール街やトップの1パーセントの締めつけから取り戻すことができるのであるならば。
私たちは、(今回の強制排除を命じた)億万長者のニューヨーク市長マイケル・ブルームバークや、誇り高いアメリカの自由――出版の自由、言論の自由、平和に集会を行い変革を請願するアメリカ人の自由――を容赦なく踏みにじるどんな政治家とも闘うつもりだ。
私たちは、行く手をさえぎる障害をのり越えて行くだろう。私たちは阻止されることはないだろう。私たちは屈することなく続けていくだろう。私たちのメッセージはアメリカ中に反響しているし、私たちの大義は世界中の何百万もの人々によって共有されている。私たちは99パーセントだ、そして私たちは、私たちすべてのためにある――巨大な富や権力を蓄えた人々のためだけでない――世界の中で生きたいと願っているのだ。
(テントは排除できても)機が熟した考え方を排除することはできないのだ(You cannot evict an idea whose time has come)。
」(声明文終わり)
2011-11-16 16:02
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