われわれは99パーセントだ(WE ARE THE 99 PERCENT) [海外メディア記事]
前の記事で伝えた「ウォール街を占拠せよ」の動きについての補足をここに記しておこう。
この運動は、ご存じのようにネットをフルに活用しているが、その本拠ともいうべきサイト“Occupy WallStreet”のURLを示しておこう。もちろん、すべて英語だが、しかし“LiveStream”で現地の模様を見ることもできるし、それをボーと見ているだけでも面白い。
http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:http://occupywallst.org/
さて、このサイトの右側に、「ウォール街を占拠せよ」という運動の定義が次のように簡潔に述べられている。
「「ウォール街を占拠せよ」という運動は、肌の色やジェンダーや政治的な信条が多様な人々とともに行なわれる、リーダーのいない抵抗運動である。われわれが皆共有している一つのことは、われわれが、1パーセントの人々のどん欲と腐敗をもはや我慢しようとは思わない99パーセントである、ということだ」。
ここで、この運動の核心を言い表わすキャッチフレーズともいうべき「われわれは99パーセントだ(WE ARE THE 99 PERCENT)」のところをクリックすると、その99パーセントの人々の写真やメーセージを見たり読んだりすることができる。写真とメッセージは次々と更新されていくのだろうが、さしあたり私が見た11月6日の写真とメッセージの一部をここに紹介する。どれもが切実な訴えだ。
http://wearethe99percent.tumblr.com/
「
WE ARE THE 99 PERCENT
・
「私は障害をもつ子供たちのための施設で働いている。 ローンの借金が2万ドルある。 それを12年かけて返済する予定だ。 事態が変わるまでたぶんリタイアしないだろう。 病気やケガをしたら、職をなくし家もなくすだろう。 娘には、不自由な思いをすることなく、世の中に貢献し人に役立つ人生を選びとってほしいと思っている。 私は不自由な思いをしているけどね。 私は99パーセントだ。」
・
「失業して一年以上になる。保険なし。失業の手当てもなし。大卒だけど、得られる仕事なら何にでも応募しているわ。私のゴールデン・パラシュート(=退職金)はどこにあるのかしら? 私は99パーセント。私たちは99パーセントよ! 」
・
「僕は99パーセントだ。 僕は科学の教師になりたかった。 でも 予想もしていなかった学生ローンの増大で身動きが取れない。 それに 教師は、受け取ってしかるべき支援や報酬を得られない状態だ。だからひどい教育がまかり通っているんだ。 僕たちは99パーセントだ。占拠しよう。
」
・
「 僕の両親は、僕のために二回目のひざの手術の費用を支払うか、それともそのお金を僕の憧れの大学での4年に回すか、どちらかを選ばなければならないだろうと言われた・・・そして保険会社からの知らせはまだ来ていない。僕は99パーセントだ。」
・
「(僕はアメリカ陸軍で働いていた。イラクで16ヶ月従軍していた。いま僕は宅配ピザの仕事をしている。僕は99パーセントだ―――画像の紙に書かれている言葉) 大学を卒業しようと、いま僕は宅配ピザの仕事をしている。フレキシブルな時間が必要だからだ。僕はトップの1パーセントのために働いている。僕は99パーセントだ。」
・
「私は大学の二年生。助成金や奨学金にもかかわらず、今年の暮れまでには借金が2万ドルになってしまう。働きながら学校に通っている(週18コマ)。家族はやっとのことで暮らしている。両親は良い仕事が見つけられない。妹の一人は障害者。健康保険がある分私たちはまだ良いほうね。自分の将来、家族の将来、この国の将来が怖い。富める者たちの国、不安を抱く者たちの家。ウォール街を占拠せよ。デンバーを占拠せよ。私たちはもう黙ってなんかいないわ。」
・
「誰もがチャンスをもてることを私は望んでいるだけ。そうなることが私たちの未来――私たちの大義。私は99パーセントの側に立つ。」
・
「失業してから947日。送った履歴書2000通。職につける見込みゼロ。」
・
「28歳。大学を中途退学したが、それはこのままいくと学生ローンの総額が僕の両親の手に余ることを恐れたから。大学に半期通うだけで、借金が1万6000ドルにもなるんだ。建築家になる夢はしぼみつつある。給仕のバイトにはうんざりしているので、ただで大学に通えることと引き換えに軍務につこうかと思案しているけど、それは、自分ではもう信じてもいない国のために戦うことでもあるんだ。 われわれは99パーセントだ。」
・
「私はフルタイムの大学院生であり、フルタイムの労働者でもある。慢性的で拷問のような片頭痛を抱えている。次の頭痛の襲来におびえながら暮らしている。 家賃とガス代と食費はやっとの思いで稼いでいる。 医者に行くお金はないし、まして健康保険は払えない。上司は、私たちがヘルス・ケアという「特権」を悪用するのを望まないので、雇用者の保険の購入を拒絶しているのだが、彼は私に、自分で保険を支払わないなんてバカだと言っている。 私が頭痛と戦うために必要なヘルス・ケアは月に100ドルもかからないけど、それを支払うと食費と住居費が払えなくなるの。 金持ちになりたいなんて思わない。大きな家とか名声をともなう仕事とかもほしくない。 もう不安でいたくないの。この身もすり減るような痛みなしで一週間を過ごしたいだけ。一週間を。 私は99パーセント。」
・
「昇給なし。 借金あり。 潜水状態。 僕は99パーセント。」
」(おわり)
この運動は、ご存じのようにネットをフルに活用しているが、その本拠ともいうべきサイト“Occupy WallStreet”のURLを示しておこう。もちろん、すべて英語だが、しかし“LiveStream”で現地の模様を見ることもできるし、それをボーと見ているだけでも面白い。
http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:http://occupywallst.org/
さて、このサイトの右側に、「ウォール街を占拠せよ」という運動の定義が次のように簡潔に述べられている。
「「ウォール街を占拠せよ」という運動は、肌の色やジェンダーや政治的な信条が多様な人々とともに行なわれる、リーダーのいない抵抗運動である。われわれが皆共有している一つのことは、われわれが、1パーセントの人々のどん欲と腐敗をもはや我慢しようとは思わない99パーセントである、ということだ」。
ここで、この運動の核心を言い表わすキャッチフレーズともいうべき「われわれは99パーセントだ(WE ARE THE 99 PERCENT)」のところをクリックすると、その99パーセントの人々の写真やメーセージを見たり読んだりすることができる。写真とメッセージは次々と更新されていくのだろうが、さしあたり私が見た11月6日の写真とメッセージの一部をここに紹介する。どれもが切実な訴えだ。
http://wearethe99percent.tumblr.com/
「
WE ARE THE 99 PERCENT
・
「私は障害をもつ子供たちのための施設で働いている。 ローンの借金が2万ドルある。 それを12年かけて返済する予定だ。 事態が変わるまでたぶんリタイアしないだろう。 病気やケガをしたら、職をなくし家もなくすだろう。 娘には、不自由な思いをすることなく、世の中に貢献し人に役立つ人生を選びとってほしいと思っている。 私は不自由な思いをしているけどね。 私は99パーセントだ。」
・
「失業して一年以上になる。保険なし。失業の手当てもなし。大卒だけど、得られる仕事なら何にでも応募しているわ。私のゴールデン・パラシュート(=退職金)はどこにあるのかしら? 私は99パーセント。私たちは99パーセントよ! 」
・
「僕は99パーセントだ。 僕は科学の教師になりたかった。 でも 予想もしていなかった学生ローンの増大で身動きが取れない。 それに 教師は、受け取ってしかるべき支援や報酬を得られない状態だ。だからひどい教育がまかり通っているんだ。 僕たちは99パーセントだ。占拠しよう。
」
・
「 僕の両親は、僕のために二回目のひざの手術の費用を支払うか、それともそのお金を僕の憧れの大学での4年に回すか、どちらかを選ばなければならないだろうと言われた・・・そして保険会社からの知らせはまだ来ていない。僕は99パーセントだ。」
・
「(僕はアメリカ陸軍で働いていた。イラクで16ヶ月従軍していた。いま僕は宅配ピザの仕事をしている。僕は99パーセントだ―――画像の紙に書かれている言葉) 大学を卒業しようと、いま僕は宅配ピザの仕事をしている。フレキシブルな時間が必要だからだ。僕はトップの1パーセントのために働いている。僕は99パーセントだ。」
・
「私は大学の二年生。助成金や奨学金にもかかわらず、今年の暮れまでには借金が2万ドルになってしまう。働きながら学校に通っている(週18コマ)。家族はやっとのことで暮らしている。両親は良い仕事が見つけられない。妹の一人は障害者。健康保険がある分私たちはまだ良いほうね。自分の将来、家族の将来、この国の将来が怖い。富める者たちの国、不安を抱く者たちの家。ウォール街を占拠せよ。デンバーを占拠せよ。私たちはもう黙ってなんかいないわ。」
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「誰もがチャンスをもてることを私は望んでいるだけ。そうなることが私たちの未来――私たちの大義。私は99パーセントの側に立つ。」
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「失業してから947日。送った履歴書2000通。職につける見込みゼロ。」
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「28歳。大学を中途退学したが、それはこのままいくと学生ローンの総額が僕の両親の手に余ることを恐れたから。大学に半期通うだけで、借金が1万6000ドルにもなるんだ。建築家になる夢はしぼみつつある。給仕のバイトにはうんざりしているので、ただで大学に通えることと引き換えに軍務につこうかと思案しているけど、それは、自分ではもう信じてもいない国のために戦うことでもあるんだ。 われわれは99パーセントだ。」
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「私はフルタイムの大学院生であり、フルタイムの労働者でもある。慢性的で拷問のような片頭痛を抱えている。次の頭痛の襲来におびえながら暮らしている。 家賃とガス代と食費はやっとの思いで稼いでいる。 医者に行くお金はないし、まして健康保険は払えない。上司は、私たちがヘルス・ケアという「特権」を悪用するのを望まないので、雇用者の保険の購入を拒絶しているのだが、彼は私に、自分で保険を支払わないなんてバカだと言っている。 私が頭痛と戦うために必要なヘルス・ケアは月に100ドルもかからないけど、それを支払うと食費と住居費が払えなくなるの。 金持ちになりたいなんて思わない。大きな家とか名声をともなう仕事とかもほしくない。 もう不安でいたくないの。この身もすり減るような痛みなしで一週間を過ごしたいだけ。一週間を。 私は99パーセント。」
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「昇給なし。 借金あり。 潜水状態。 僕は99パーセント。」
」(おわり)
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