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 英紙の批評:日本対カメルーン戦 [海外メディア記事]


  私はそれほどサッカーは観ない方なのですが、やはり観てしまった昨夜の日本対カメルーン戦。大事なのは内容より勝ち負け。そして結果は吉と出たわけですが、ヨーロッパでの評判はどうかと思って、いくつかの新聞記事を読んで見ました。やはり、どこも番狂わせのように報道していましたね。
  その中で、イギリス『インディペンデント』紙の記事を紹介します。もっと日本のプレーを酷評してもおかしくない所を、そういうところには触れず、わりに好意的に(?)まとめているのが印象的です。


Honda drives Japan past stalling Cameroon
Japan 1 Cameroon 0
By Tom Fant


http://www.independent.co.uk/sport/football/world-cup/honda-drives-japan-past-stalling-cameroon-2000572.html






 今回のワールドカップでは驚くことがたくさん起きているわけではないが、多分この試合こそこれまでのところで最大のショックに数え上げられるだろう。日本は非常に混沌とした状態で南アフリカにやって来たので、ブルームフォンテーンに向かう直前、ミットフィールダーの本田圭佑は日本のジャーナリストたちに、予選の試合は全敗すると本当は考えているんじゃないの、と尋ねたほどだった。返ってきた答えは、気まずい沈黙だった。


 5回の親善試合で4回も負けてしまった一連のウォームアップ・マッチの成績を見ると、日本は今回のワールドカップ出場国の中で最低の国だと名乗ってもおかしくないほどだった。それだけに、満員にはほど遠かったフリー・ステイト・スタジアムに試合終了のホイッスルが鳴ったときの賞賛の拍手は自発的で心からのものだった。


 このチームをベスト4まで連れて行ってみせるという岡田武史監督の予言はやはり滑稽に見えるかもしれないが、少なくとも自分を優れた戦略家と見なす彼は、1998年のワールドカップで喫した三連敗を乗り超えたのだった。


 この勝利によって、彼は批評家たちを混乱させたし、アフリカ人に優勝候補の本命に挙げられたカメルーンを買いかぶり過ぎていたかもしれないという疑心を生じさせた。コート・ジボワールと並んで、カメルーンはアフリカの雄と名乗ってもおかしくはなかったのだが、昨日の緒戦でつまずいてしまった。


 日本がゲームを支配していたわけではない、日本は転がり込んできた唯一のチャンスをものにしたのだ。

 
 サムエル・エトーがリードし、ピエール・ウェボやエリック・チュポ-モティング(ニュルンベルクに所属してブンデスリーガで華々しい活躍をした若いドイツ生まれのフォワード)がサポートするカメルーンの攻撃陣は、チャンスをものにできなかった。


 前半終了の6分前、本田は、彼をマークしていたステファン・ムビアを振り切り、松井大輔の上げたクロスをコントロールし、キーパーのスレイマヌ・ハミドゥに止められることなくにゴールを決めた。それは、ゴールポストの外側に当たったがオフサイドと認定された岡崎慎司のシュートを除くと、日本がゴールを脅かした唯一の機会だった。


 カメルーン・チームを改造するためにスベン・ゴラン・エリクソン級のサラリーをもらったポール・ル・グエン監督は、この日のチームの出来にいたく失望したことだろう。バルセロナとインテルで連続して三冠に輝いたエトーは、1990年にカメルーンをベスト8にまで躍進させたロジェ・ミラの批判、エトーはクラブチームで残した成績を国のためには残してこなかったという批判に苛立っていた。今回の試合がミラを黙らせる好機だったのだが、彼はそれをものにすることができなかった。



 田中闘莉王をリーダーとする日本の守備陣は、エトーを押さえ込むことに成功し、エトーを右サイドの深い方、深い方へと追いやった。


 ジェレミはエトーの機嫌をとるためにキャプテンの座をエトーに奪われた格好になった選手だが、そのジェレミを投入するというル・グエン監督の決断は、戦術がまずかったことを認めるようなものだった。 

 カメルーンは反撃したが、不運に見舞われた。終了5分前に、アチール・エマナの強烈なシュートはクロスバーに跳ね返されたし、ロスタイムの最後の一分では、ウェボが低いクロスに合わせたとき、日本のキーパー川島永嗣がすばらしい反応を見せた。終了と同時に日本のベンチは歓喜が爆発したようだった。これは本国以外の場所であげたワールドカップの初勝利だった。わずか一点のおかげで、幸せな気分に包まれて帰国の途についた人もいたことだろう。


















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