毎年恒例の泣き相撲が日本で行われる [海外メディア記事]
日曜日の出来事ですが、浅草寺でおこなわれた「泣き相撲」が世界のあちこちの新聞の記事になっています。
浅草は私の住んでいる街ですが、こういう記事を読むと複雑な心境になります。調べてみると、「泣き相撲」は栃木県鹿沼市樅山町にある生子神社で昔から行われてきた伝統行事。
記事に出ている浅草寺の泣き相撲は、「市川團十郎「暫」銅像復元記念」というどうでもいいような理屈をつけて、20年前に始められたらしい。客寄せのために始められたことは明らか。「浅草寺よ、地方に伝わる伝統行事を、自らの利益のために利用すんじゃないよ、浅ましいぞ。こんなことをしないでも、観光客はいっぱい来るだろうが」と言いたくなってしまう。
したがって、下に掲げるイギリスの『デイリー・テレグラフ』の記事は、浅草寺に取材しながら「400年続くこの儀式は」と書いている点で、甚だしい間違いを犯していることになる。イギリス人にはどうでもいいことだろうが、生子神社のためにも、こういう間違いが「毎年恒例」のように繰り返されないことを私は望む。
「 できるだけ大声で泣くことは、昨今のほとんどの母親が子どもに望まないことである
しかし、日本で毎年行われる「泣き相撲」では、まさにそのことがゲームの目的となっているのである。
熱心な母親たちが赤ん坊をこのイベントに連れてきて、相撲取りと行事が赤ん坊を激しく泣き叫ぶようにあれこれ工夫するのである。
このイベントは、春が真っ盛りになったことを告げる行事で、浅草寺で毎年開催されている。
もっとも大声でもっとも長く泣いた赤ん坊がこのコンテストの勝者となる。
今年は、相撲取りが80人の赤ん坊(すべて一歳未満)を泣かせた。
これに参加した日本の親は、泣き相撲での泣き声は幸運の証だと信じている。
赤ん坊が高く掲げられるとき、母親たちは子どもの健康を祈るのである。
400年続くこの儀式は、また悪霊を追い払うものであると信じられている」。
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